倉庫のお話

「室」という倉庫

「室(むろ)」とは、「物を保存したり、育成したりすることを目的に作られた部屋やスペース」のこと。日本では古来よりこの「室」を有効に活用してきました。
現在でも寒冷地の農家では、秋に収穫した野菜を自宅や畑の一部を掘り下げて作った「土室」に保存・貯蔵したりしています。また雪の多い地方では、雪中にスペースを作り、そこを「雪室」として収穫物を保存・貯蔵しています。雪中ではなく、実際の貯蔵庫にそのまま雪を一定量持ち込み、冷蔵保存する「雪室」もあります。利用するのが雪ではなく氷になると、「氷室」と呼ばれます。
昔ながらのシンプルな「室」がIT機器などを駆使した最先端の倉庫に変わろうとも、第一倉庫冷蔵では、古来より培われた保存・貯蔵の知恵を大切にしたいと考えています。